放射線技師はどうすればなれる?
今回は、こんな方へお届けします。
放射線技師に興味があるけど、実際になるにはどうすればいいの?
と思いますよね。
結論からお伝えすると、
放射線技師になるためには、専門の学校を卒業して、国家試験を受ける必要があります。
夜間部がある学校もありますので、高校生だけでなく社会人として働いている人でも今から目指すことができますよ!
実際に放射線技師として働いているわたしが、放射線技師になるための方法を解説します。
放射線技師になるには?
放射線技師になるためのロードマップ
放射線技師になるための大まかな流れは以下の通りです。
学校によっては夜間部があるので高校卒業後すぐに専門の学校へ行かなくても、社会人として働きながら放射線技師を目指すことができます。
では、詳しく見ていきましょう。
放射線技師になるには?
診療放射線技師の免許が必要
放射線技師は正式には「診療放射線技師」と言います。
診療放射線技師になるには、診療放射線技師の国家資格が必要です。
放射線技師になるには?
養成課程のある学校に入る
国家試験の受験資格を得るために
- 文部科学大臣指定の大学
- 都道府県知事指定の専門学校
で診療放射線技師養成課程を学び、卒業する必要があります。
受験資格が得られる学校は
- 4年制の大学
- 3年制または4年制の専門学校
の2種類です。
2023年現在、国立大学10校、公立大学3校、私立大学21校、専門学校が15校となっています。
大学
大学では、医学などの基礎科目から、専門科目までを4年間でしっかりと学ぶことができます。
大学によっては附属病院があり、最先端の技術が学べたり、現場に近い実習を体験できることもあります。
研究室で研究を行ったり卒業論文を書いたりと、国家試験とは直接関係のない勉強も必要です。
我が家は2人とも大学卒だよ。
専門学校
専門学校では、3年間で効率的に基礎となる知識や技術を学ぶことができます。
基本は3年制ですが、4年制の学校もあります。
国家試験対策も大学に比べると手厚くサポートしてもらえます。
3年で資格が取得でき、入学の難易度も低いのが専門学校のメリット。
夜間
数は少ないですが夜間部がある学校もあります。
働きながら、放射線技師に転職を目指す人は夜間部で学びましょう。
夜間部は3年制が多く、学費も抑えられることが多いです。
わたしの職場にも夜間部で学び、放射線技師に転職した人が2人いるよ。
放射線技師になるには?
学費はどれくらいかかる?
進学先を決めるのに学費が気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで、大学と専門学校の学費を比較してみました。
学費の比較
以下は入学金と授業料を比較した表になります。
費用 | |
国立大学 | 入学金 28万2000円 年間授業料 53万5800円 |
公立大学 | 入学金 39万1305円 年間授業料 53万6363円 |
私立大学 | 入学金 20~30万円 年間授業料 90~150万円 設備費 35~75万円 |
専門学校 | 入学金 約35万円 年間授業料 30~50万円 設備費 10万円~ |
学費は、大学と専門学校によって違ってきます。
大学も国公立大学と私立大学では学費が大きく異なります。
また、3年制と4年制では卒業までにかかる総額が違うので、授業料だけでなく卒業までにかかる総額も考慮しましょう。
国立大学の学費
- 入学金 28万2000円
- 年間授業料 53万5800円
学費面では国立大学が最も費用を抑えることができます。
私は国立大卒。
学費は安かったけど、1人暮らしに費用がかかった。汗
公立大学の学費
- 入学金 39万1305円
- 年間授業料 53万6363円
公立大学の授業料は国立大学と大きな差はありませんが、入学金が10万円ほど高いですね。
公立大学の入学金は居住地が大学と同じ地域の入学者に対して優遇措置があり、安くなります。
上記の費用は、優遇措置がない場合の平均値です。
私立大学の学費
- 入学金 20~30万円
- 年間授業料 90~150万円
- 設備費 35万~75万円
私立大学の学費は大学によって大きく異なります。
学費面では私立大学が最も高額となると考えられます。
授業料では専門学校と違いがない場合でも、4年制の大学は3年制の専門学校と比べて総額が高くなります。
夫は私立大卒。
奨学金を利用して通ったよ。
専門学校の学費
- 入学金 約35万円
- 授業料 30万~50万円
- 設備費 10万円~
専門学校は国公立よりは高くなりますが、私立大学に比べると費用が抑えられそうです。
また、3年制と4年制の違い、昼間と夜間によっても費用が異なります。
医療系は教科書も高額。
学費の他にも費用がかかるよ。
放射線技師になるには?
必要な試験と資格
放射線技師になるために必要な資格
放射線技師にるためには国家資格である「診療放射線技師」の免許が必要です。
診療放射線技師の免許を取得するために「診療放射線技師国家試験」を受験する必要があります。
そして試験に合格後、保健所などで免許の申請手続きを行います。
診療放射線技師国家試験について
診療放射線技師国家試験は毎年2月に開催され、3月末に合格発表があります。
- 国家試験日程:2月の木曜日
- 国家試験会場:北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県
- 合格発表:3月末に厚生労働省のホームページにて公表
放射線技師国家試験の合格率と難易度
合格率 | 74~87% |
受験者数 | 2,900~3,200人 |
合格者数 | 2,100~2,800人 |
厚生労働省によると、過去5年の放射線技師国家試験の合格率は74~87%を推移しています。
新卒(現役生)のみの合格率も見てみましょう。
合格率 | 83~94% |
受験者数 | 2,300~2,900人 |
合格者数 | 2,100~2,700人 |
新卒のみの試験結果では、合格率は83~94%となっています。
新卒の方が合格率が高いね!
その年の試験の難易度によって合格率は前後するものの、合格率は高いと言えるでしょう。
ですので、放射線技師の国家試験の難易度は決して高くはありません。
しっかり勉強しさえすれば、ほとんどの人が合格できますよ。
試験科目と合格条件
放射線技師の国家試験は、以下の14科目で構成されています。
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放射線技師の国家試験出題科目
- 基礎医学大要
- 放射線生物学(放射線衛生学を含む)
- 放射線物理学
- 放射化学
- 医用工学
- 診療画像機器学
- エックス線撮影技術学
- 診療画像検査学
- 画像工学
- 医用画像情報学
- 放射線計測学
- 核医学検査技術学
- 放射線治療技術学
- 放射線安全管理学
試験は5つの選択肢から正解を選ぶマークシート方式で1問1点の200問。200点満点です。
午前と午後に分けて100問ずつ出題されます。
合格するための条件は、以下の通りです。
- 総得点が120点以上(正答率60%以上)
- 0点の科目が1科目以下
国家試験対策におすすめの参考書をまとめてるよ。
参考にしてね♪
放射線技師になるには?
就職先と勤務先
放射線技師の主な就職先・勤務先は医療機関です。
国公立病院や、大学病院、一般病院、クリニック、健診センターなどがあります。
医療機関以外にも、医療機器メーカーなどの医療関連企業に就職する人もいます。
医療とは直接関係ない企業など、放射線を用いた研究や検査を行う機関も就職先となります。
私は健診センターで働いているよ♪
【まとめ】放射線技師になるには
この記事では、放射線技師になるための方法について解説しました。
放射線技師は放射線のスペシャリストとして医療現場で働く医療技術者です。
業務内容は勤務先によって大きく変わりますが、専門的な知識や技術を使って日々働いています。
やりがいのあるお仕事ですので、ぜひ放射線技師を目指してみてはいかがでしょうか。
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