放射線技師のリアルな年収公開！下がってきてるの？平均・男女別・年代別には？

放射線技師の年収はどれくらいでしょうか？

なんとなく
「高そう」「楽して稼げる」
というイメージがある方もいるかもしれません。

たしかに、昔は高給取りだったかもしれません。

しかし、残念ながら

現在の若い放射線技師の給与は、決して高くありません。

放射線技師の年収は、昔に比べて下がっています。

では、リアルな年収はどれくらなのでしょうか？

そこで、放射線技師として働いているわたしが、リアルな給与を公開しちゃいます！

また、データから平均年収や年収推移・年代別や男女の違いなども見ていきます。

すぐに年収を上げたいのなら、転職しよう！！

放射線技師のリアルな年収はどれくらい？

放射線技師のリアルな年収はどれくらいなのでしょうか？

まずは実際の年収を見ていきましょう。

リアルな給与

「リアルな給与が知りたいんだよー」
ということで、

このブログを読んでくださっている方だけに、
こっそりわたしのリアルな給与明細を公開します！

※2年くらい前のものです↓

保険料以外にも税金などが引かれて、手取り額になります。

どうですか？

少ないですよね？？

給与は少ないですが、夜勤なし・残業なし・休日出勤なしといいところもあります。

子育てと両立しやすい環境ではありますよ。

つぎに、他の人の給与も見てみましょう！

みんなの給与明細

「転職ステーション」では、
放射線技師のリアルな給与明細
が紹介されていて、とても参考になります。

年齢	年収	年間賞与	手当（ひと月）	勤続年数
30歳	468万円	75万円	9.4万円	8年
40歳	463万円	88万円	9.3万円	10年
36歳	459万円	82万円	8万円	8年
29歳	410万円	98万円	1.5万円	5年
45歳	398万円	81万円	7.1万円	12年
49歳	384万円	73万円	6.3万円	7年
30歳	375万円	0円※年俸制	0.15万円	4年
27歳	342万円	66万円	5万円	6年
24歳	287万円	45万円	4万円	2年

年収は300～400万円台が多く、
9人の平均年収は398万円となっています。

（平均年齢は34.4歳です。）

基本給の違いもそうですが、手当や賞与によっても、年収が変わってくることがわかります。

当直手当が毎月3～4万円だとすると、
年間で36～48万円のプラスになります。

ボーナスは年間で3～4か月分の施設が多いです。

診療放射線技師の平均年収と年収推移

放射線技師の平均年収はどれくらいでしょうか？

最新の平均年収と過去10年の年収推移を見てみましょう。

令和4年の放射線技師の平均年収

令和4年度の

放射線技師の平均年収は543.7万円

となっています。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、最新（令和4年度）の放射線技師の賃金は以下の通りです。

平均年収	543.7万円
平均月収	36.9万円
年間賞与	101.3万円
平均年齢	41.5歳
勤続年数	13.7年

最新の全職種での正社員平均年収は494万円
（年間賞与100.3万円）なので

放射線技師の年収は、日本の平均年収よりもやや高いと言えます。

過去10年の年収推移

放射線技師の過去10年の年収と年間賞与は以下の通りです。

調査年	平均年収	年間賞与	月給	平均年齢
2022年	543.7万円	101.3万円	36.9万円	41.5歳
2021年	546.7万円	99.7万円	37.2万円	41.9歳
2020年	548.7万円	101.2万円	37.3万円	41.4歳
2019年	502万円	86.5万円	34.6万円	38.9歳
2018年	513万円	94.7万円	34.9万円	38.5歳
2017年	503.4万円	86.1万円	34.8万円	38.1歳
2016年	524.1万円	97.1万円	35.6万円	38.8歳
2015年	534.1万円	91.5万円	36.9万円	40.1歳
2014年	526.2万円	92万円	36.2万円	38.8歳
2013年	530.3万円	92.2万円	36.5万円	38.6歳

過去10年の年収は500～550万円のあいだで推移しています。

月給は34.6～37.3万円と大幅な増減はなく安定しています。

放射線技師の年収を年代別に比較

放射線技師の年収を年代別に見てみましょう。

年齢	平均年収	月収	年間賞与
20~24	385.9万円	27.2万円	59.9万円
25~29	425.3万円	29.9万円	67.1万円
30~34	461.3万円	31.1万円	88.7万円
35~39	526.1万円	34.7万円	109.7万円
40~44	601.2万円	40.3万円	117.1万円
45~49	608.1万円	41万円	116.7万円
50~54	673.5万円	46万円	121.6万円
55~59	701.8万円	46.3万円	146.6万円
60~64	509.7万円	35万円	89.5万円
65~69	516.5万円	36.3万円	81.3万円

平均年収は20代から徐々に上がっていき、50代後半でピークとなっています。

60代では、定年を迎え再雇用となることで、50代と比べて年収が大幅に下がっています。

50代は給与が高い

50代前半での平均年収は670万円を超え、50代後半では平均年収は700万円と高くなっています。

放射線技師の年収のボリュームゾーンは350～550万円なので、50代の人たちが平均年収を引っ張り上げていると考えられます。

50代の年収が高くなっているのは、以下のような理由が考えられます。

昔は放射線技師という職業が今ほど知られておらず、目指す人も少なかったです。

なので、需要があり給与も高かったのです。

また、男性が圧倒的に多く定年まで辞めない人が多いことも平均年収アップにつながっています。

20代の給与は少ない

20代の給与は少ないです。

放射線技師の初任給は20万円前後が目安とされています。

実際にハローワークの求人を見てみても、月収が20万円前後の求人が多いです。

額面で20万円ということは、手取りだと10万円台

思ったよりも少なく感じるのではないでしょうか。

また、新卒や入社したては夜勤ができず夜勤手当がつかないので、しばらくは手取りが少なくなってしまうことを覚悟しておかないといけません。

そして、働き続ければ給与が今の平均年収まで上がるかと言われると、、

「答えはNO」です。

現在は病院の経営も厳しく、病院の7割ほどが赤字といわれています。。

昔に比べて昇給額も少なくなっており、放射線技師の昇給額は、

年1回、3,000～8,000円程度

10年働いても、年収は50～130万円ほどしか上がらない計算になります。

例えば、

• 25歳で年収350万円
• 昇給5,000円
• 賞与年間4か月分

とすると、
55歳になった時の年収は510万円となります。

管理職となり、役職手当がついたとしても年収600万円には届かないでしょう…。

今後、放射線技師の平均年収は下がっていくのではないかと考えられます。

年収アップを目指すなら、
転職も考えてみましょう。

放射線技師の年収を男女別に比較

放射線技師の年収を男女別に見てみましょう。

令和4年度の男女別の給与は以下の通りです。

	男性	女性
平均年収	564.1万円	478.1万円
月収	38.1万円	33万円
年間賞与	107.1万円	82.5万円
平均年齢	43.5歳	35.1歳

診療放射線技師の男女別の平均年収は、

• 男性：564.1万円
• 女性：478.1万円

で、男性の方がおよそ86万円年収が高いです。

しかし、この結果は平均年齢が

• 男性：43.5歳
• 女性：35.1歳

と大きく違います。

年代別にも見てみましょう。

年代別で見てみると、男女で平均年収が大きく異なるのは20代前半、30代後半から40代前半、50歳以降です。

放射線技師の時給はどう？

放射線技師の時給はどうでしょうか？

令和4年度のコメディカルの平均時給は以下の通りです。

職業	平均時給
薬剤師	2,903円
診療放射線技師	2,760円
理学療法士・作業療法士 言語聴覚士・視能訓練士	2,470円
助産師	2,341円
保健師	1,922円
看護師	1,817円
臨床検査技師	1,763円
准看護師	1,591円

放射線技師の平均時給は2,760円です。

日本の平均時給は1,367円なので、2倍近くになります。

コメディカルの中では薬剤師に次いで
2番目に高いです。

時給が高そうなイメージのある看護師よりも、
放射線技師の時給が高いですね。

助産師・保健師は看護師が取得できる資格になります。

ただし、ボリュームゾーンは1,500～2,500円だと思います。

常勤パートだと時給は1,000円台のことが多く、

午前中だけなど、短時間勤務や単発アルバイトのほうが時給は高くなりやすいです。

午前中のみ、週に2～3回など、ライフスタイルに合わせた働き方がしやすいのは、子育て中の女性にとってはうれしいポイントではないでしょうか。

【まとめ】
放射線技師の年収は減っていくかも…

放射線技師の最新の平均年収は543.7万円となっており、これだけ見ればそこそこ高いのでは？と思います。

病院の放射線技師の仕事には残業・夜勤・休日出勤などがあるので、その分手当がつくことが年収が高くなっている要因の1つです。

なので、夜勤なしなど働き方次第では給与が低くなってしまいます。

また、
放射線技師の年収はだんだん減ってきている
と感じます。

しかし、これは放射線技師だけではなく、
日本全体で言えることでもあります😭

今の給与に満足していない場合は、
早めに転職を考えてみてもいいでしょう。

今から放射線技師を目指す場合、
「年収が高そう」という理由で放射線技師になると後悔するかもしれませんね💦

転職して、収入アップ！！